私?私はもちろんモナコにいるときと、バカンスで日本に帰ったときと着る色を変えています。
日本では少しでも賢く見えるように、黒をベースにシックな色を、こちらでは足取りが軽くなるようにきれいな色を。
こちらでは70代、80代のマダムが、赤やピンクやオレンジやを堂々と着こなしていらっしゃるけど、そうなろうと思ったら、着続けていって、着慣れていないとね。
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さて、ニース空港から3時間のフライトの後到着したここは日の沈む国マラケシュ!
真夏の日差しが容赦なく注ぎ、コートダジュールからかなり南下してきたことを肌が感じます。
今回一番の楽しみどころであるホテル、「平和の楽園」を意味するアマンジェナは、アフリカ大陸で最初のアマンリゾートとして8年前にマラケシュにオープン。
オリーブやパルムツリーが生い茂る道を、猛スピードで走るお迎えの車に酔いながら進むと、赤土の壁やオレンジカラーに覆われたアマンジェナが現れてきます。
まるで砂漠の中に現れた楽園・・・。
ここはホテルファンの間では余りにも有名なホテル。
「アマンジェナ」のゲートをくぐると、異国情緒溢れる館内を通り、ビラへ。
マラケシュの伝統的な建築や焼き物に使われる土「タドラクト」で出来た壁、床はテラコッタ、シシャワのカーペットといった期待通りのインテリアが迎えてくれます。
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このホテルの出現は、この地に大きな影響を与え、アマンジェナが出来てから高級感が出て、現在では超高級住宅街が開発されているほどなんですって。
モロッコの伝統的な建築を取り入れてはいるものの、モロッコ風というよりはフランス人から見たアラブのイメージをデザインしている感じです。
敷地中央に配置された60メートル四方の水盤(バッサン)は、アトラス山脈から流れてきた水を貯める為に、12世紀に作られたメナラ庭園からインスパイアされたものだとか。
人は水辺に惹かれるものなんでしょう、この涼しげな水盤の前に、寝そべってカクテルやジュースを飲める素敵なBARがあり、私達も何度通ったことか。
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ロビーにある円柱の並べ方は、スペイン、コルドバのメスキータやフェズのモスクのイメージ。
その周りをムーア風のアーチの回廊がぐるりと囲み、客室が優雅に並んでいる。
薔薇の花びらをちりばめた噴水は、砂漠の国にあってここが優美と豊かさの象徴であることを示しています。
かなたに4000m級のアトラス山脈が連なり、その向こうはサハラ砂漠が控えるこの地にいると、時間がいつもの倍、ゆーったりとした速さで過ぎていく。
あちこち効率よく観光するよりも、ここに滞在するだけで至福の歓びを感じられるリゾート。
客室は全39室、今回は第1希望だったプライベートプールとガーデンがついたメゾネットタイプが、ウェイティングの末に取れました。
私は行かなかったけれど、フィットネスルームで汗を流した後は、ハマムと呼ばれるモロッコの伝統的なスチームバスを体験してみるのもお勧めでしょう。(アマンの広報みたいになって来た)
朝はバトラーの「KARI」に庭のプールサイドに朝食を用意してもらい、その後部屋にあるプールで子供達が泳ぎ、昼ごろ中庭にある共有のプールサイドに移動、軽いスナックとミントティーをいただき、その後はそれぞれに泳いだり、読書したり、ホテル内のブティックを周り、ライブラリーで読書やゲーム。
陽が落ちてからはライトアップされ幻想的になったプールサイドか、バッサンを囲むBARでグラスを傾ける・・・。 |
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そして今夜はレストランで食べようか、お部屋のガーデンでルームサービスにするか、家族で相談。
これが私達の「アマンジェナ」での過ごし方でした。
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そうそう、毎日ベッドメーキングのあと、お部屋にプレゼントが置いてあるのですが、ミントティーのセットだったり、小さなタジンだったり、アルガンオイルだったりと、女性の心をくすぐる心憎いサービスがあったこともポイント高し、ですね。
中々ホテルから出かける気にならなかったけれど、やはりフナ広場はマストですからね、ようやく生のマラケシュへ!
ホテルからジャマエルフナ広場までは、車で30分程度。
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ここマラケシュでは、誰かに「どこどこまで行きたいけど、時間はどれくらい掛かる?」と聞くと、皆一律に「15分!」と言われます。
きっと45分とか言うと「じゃあやめておこうかな」と思う人もいるからでしょうね。
急ぐときはくれぐれもお気をつけください。
フナ広場の入り口にあるクトゥビアの塔。 |
この塔は12世紀の建築でマラケシュで一番古く大きい建物。
そして、マラケシュのメディナのヘソであるジャマエルフナ広場=B
ここは日中車で乗り入れることは出来ないので、ホテルでやとってもらったガイドさんに付いて歩いたのですが、物売りの人のしつこいことったら。
クリステルはこわがるので夫が抱っこするも、近くで見たら本物のヘビだったりするんだけど子供の玩具らしきものを見つけると、飛び降りて脱走。
危ないって!
太鼓の音や歌声や馬のヒヅメ音や人のざわめき、そして香辛料の香りが360度で私達を囲む。
たった1歩足を踏み入れただけで、もう血が沸点に達してしまうようなエキサイティングな広場。
百聞は一見にしかず。
ガイドブックや、テレビで見た雰囲気とは全く違い、違法な商売をポリスに見つかっては、暴動が起こるかのような大騒ぎが追いかけっこのように勃発。 |
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きょとんとする私に、23キロを抱っこするのが限界と見えて、「帰るで!」とは夫の声。
何も買わず、何も食べず、時間がいつもの倍ゆっくりに流れる至福のホテルに引き返すことに。
マラケシュに来たことがある女友達が言ってた「とにかく人がうざい!」とはこのことかあ、と実感。 |
私達の帰りを、部屋の前でじーーーっと座って待ってるバトラーのKARIの顔を見つけたときは、ほっとしました。
サライエ家初めてのマラケシュは、「アマンジェナ」とアフリカの「満天の星」、これにつきますです、はい。
そうそう、お砂糖がたっぷり入ったミントティーの味とね!
高級品と言われるアルガンオイルは、正直厳しかったです。美味しい食べ方があるのでしょうか? |
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まだまだマラケシュの触りの部分しか体験していない私達。
お勧めの場所や過ごし方があれば、是非お知らせ下さい!! |